理系受験生の勉強スケジュール完全版!完璧な年間スケジュールと勉強法を東大理系講師が徹底解説!

こんにちは!そしてお久しぶりです(笑)代表です。

約1年ぶりの投稿となってしまいましたが,今年の受験シーズンも終わったということで来年度受験生に向けて年間スケジュールの作り方を徹底解説していこうと思います。

やはり多くの受験生にとって「勉強計画をどうすべきか分からない」という悩みは尽きないようで,毎年この時期は多く相談を受けます。志望校のレベルにより多少の違いはありますが,本質的にやるべきことは多くの受験生で共通しているため,この記事で紹介するスケジュールはかなり参考になるでしょう。

ルナアカデミーで成績を圧倒的に伸ばして難関大(ぜひ実績を確認してください!)に合格していった生徒にも提供した年間学習計画ですので,信頼度は間違いないです。ご自身の志望校や成績に合わせてうまくアレンジし,計画的にこの1年間を走り抜けてください!

国立理系

国立理系志望の方は,次のスケジュールが基本になります。

表のフォーマットは「合格の天使」様の書籍に記載されたDLリンクのものを用いております。(書籍購入済)

何が最も重要かと言うと,基礎作りの時期が夏まであるという事です。

多くの入試問題は,教科書の知識に少しの補強ができていれば十分戦えるように作られています。もちろん,難関大入試に対応するための知識や考え方もありますが,それも教科書レベルの基礎がしっかりとあってのことです。基礎に固執しすぎるのも良くないのですが,少なくとも夏休みまでは教科書や基本的な問題集をしっかりと読み込んで,知識や解法を整理していく時期に充てても十分入試には間に合わせることができます。

入試対策で一番重要なのは,合格するための勉強をすることです。入試で解けなければいけない問題はいわゆる標準問題であり,それを解くための知識や解法を自分のものにするための勉強をするのが最も効率的で,具体的言えば基礎の徹底です。一見遠回りに見える勉強ですが,実は一番効果的です。

どの時期にも共通することですが,折に触れて教科書レベルの基礎事項をきちんと理解できているか確認するようにしましょう。徹底的に基礎をやりこみながら過去問や問題集を解くことで,難関大レベルの解法が洗練されていきますよ。

夏休みまでのポイント

夏休みまでは,基本的に勉強時間は数学と英語に割きましょう。イメージ的には,数学4割,英語3割,理科3割で,国語は週に数時間で問題ありません。

数学は夏休みまでに最低限1A2Bの教科書を全て,数3Cは半分くらい終わらせておけると良いでしょう。1A2Bについては,6月ごろを目安に1対1対応や河合塾が出している文系の数学に着手できているのが理想です。数3Cも,教科書傍用問題集(4STEPやクリアーなど)を活用して基本問題は教科書と並行して練習できていると夏休み以降がスムーズになります。また,計算練習を毎日行い,難問にも対処可能な計算力を付けていきましょう。

英語は長文,作文,和訳,リスニングをバランスよく勉強する必要があります。長文・作文・リスニングは最低週に3題解き,和訳は夏休みまでに基礎的な参考書を1冊終わらせることを意識しましょう。それ以外にも,単語と音読は毎日行い,基礎力を高めていってください。

理科はまず理科基礎から確認して行きましょう。遅くても4月末までには理科基礎を一周確認し,基本となる考え方や知識を入れなおすことが重要です。その後は,教科書・参考書をベースに学習していきます。夏休みに入る前に,物理は波動まで,化学は理論化学,生物は発生まで終わらせておくことを目標にしましょう。

週に1日くらいは,国語の勉強時間を設けましょう。夏休み前までの時期は,現代文は読解の基礎,古典は基礎知識(単語,文法,句形)を身に付けていけばOKです。夏休みに入るまでには基礎問題集を1冊きちんと仕上げておきましょう。

夏前の時期にオススメな参考書や問題集をまとめておきます。

夏休み中のポイント

全体的な勉強時間の配分は,英語2.5割,数学2.5割,理科4割,国語1割のイメージです。

夏休み中は基本的に理科をまとめて学習するようにしましょう。1か月の間に残りの分野(物理なら電磁気・原子,化学なら無機・有機,生物なら環境応答・生態系)を学習し,夏休み前に終わっている分は週に5問程度演習すると良いでしょう。

数学は,教科書及び基礎問題集が終わった分野から標準問題集に取り組み始められると良いでしょう。標準問題集は以前当サイトの記事で紹介した「文系の数学 重要事項完全習得数Ⅲ 重要事項完全習得編」や「1対1対応シリーズ」がコンパクトでオススメで,夏休みで4~6分野程度終わらせるようなイメージで取り組むと良いでしょう。数3は教科書がまだ終わっていないと思うので,既習分野の演習と並行して教科書を進め,夏休み中には教科書を読み切っておきたいです。

英語は基本的に取り組む内容は変わらず,夏休み前のものを継続すればOKです。なお,夏休みが終わるころには英検2級~共通テストレベルの問題で8割程度は正解できる状態を作っておきたいです。

国語はこの時期から共通テストの過去問に取り組み,慣れていきましょう。最低限の基礎知識を身に付けてからは共通テストの形式に慣れていくことが重要です。センター試験の問題も活用しながら週に2年度程度は演習できると良いでしょう。

社会対策も夏休みごろから始められると良いです。教科書や資料集を夏休みで3周程度読み,概略を知っておきましょう。

9~10月のポイント

夏休みで理数の基礎は埋めておく予定ですが,もし終わってない場合には9月がデッドラインだと思ってください。とはいえ,この段階では完璧にするというよりは,最低限の知識を習得しておくことが大事です。

9月くらいからは,英数は二次試験の過去問,理科・国語・社会は共通テストの過去問を活用して学習を進めていき,その都度基礎事項に立ち返って復習するようにするのが最も効率的な学習です。苦手な科目や分野は,過去問に入る前に標準問題集を活用してもう少し深く学習してから過去問に取り組むとスムーズになります。

なお,二次試験の過去問を活用する場合には特に,答案作成の練習も行いましょう。理系科目は特に記述で思考過程を示すことが要求されがちなので,普段の学習から教科書や解答例のように分かりやすく記述することを意識してください。

11月以降のポイント

基本的な方針は9, 10月と変わりませんが,この時期からは共通テストを意識しておきましょう。12月ごろからは全体の50%くらい,年末ごろからは80%くらいを共通テスト対策に当てましょう。

それ以外の時間は英数理を均等に配分し,二次試験の問題のうち,いわゆる「標準問題」をきちんと取り切る練習をしましょう。この時期になるとある程度難しい問題も解けるようになってきますが,そうすると難問・奇問の類に執着し始める人が出てきます。冒頭でも述べたように,入試で大事なのは標準問題を取り切って合格点を取ることですから,改めてそれを意識して貴重な時間を使って下さい。

共通テスト後はひらすら過去問演習です。

私立理系

私立の方も,基本的には国立理系志望と同様に進めていけばOKです。

しかし,私立の場合は理科が1科目だったり共通テスト対策が不要だったりします。その一方でややマニアックな問題が出題されがちですので,共通テスト対策が不要な分過去問をきちんと分析し,狙われやすい分野の対策に空いた時間をあてましょう。

まとめ

いかがでしたか?解説した通り,現状学習が進んでいる方であっても今一度基礎的な事項がきちんと理解できているか振り返ってからさらに難しい内容に入ることができるとこの1年を良いものにできるのではないかと思います。

とはいえ受験計画はある程度の王道はありますが,やはりかなり個人差が出るものです。

多少の目安を示すことはできても,全員の悩みをこの記事で解消できたかは分かりません。そこで,そういった受験生のためにルナアカデミーでは無料面談にて完全オーダーメイドの年間計画をご提案します!

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