みなさんこんにちは!ルナアカデミー代表です。
漢文って正直みんな苦手だし嫌いになりやすい科目ですよね。学校の授業は何言ってるか分からない。配られた参考書に取り組んでみたけど模試では全然点数が取れない…。こんな経験を多くの受験生がしてきたと思います。
本当に不思議なことですよね。学校の授業を受けて参考書を読んでいるのに結果が出ない。なぜ多くの受験生が漢文の成績を伸ばすことができないのでしょうか。
実は,学校の授業に沿った学習はあまりにも非効率なのです。高校で使った漢文の教科書を思い出してください。ペラッペラじゃないですか?漢文はたったの1冊,大した量じゃなかったはずです。でも,授業は2年近くやる。
少ない量を長期間かけて勉強するからメリハリが生まれず,大事なこともわからず,実力が身に付かない。これが学校における漢文の問題点です。効率的な学習法と効果的な参考書について知っておくだけで古典の点数はガチで伸びます。この記事では,定期試験レベルすら危ういあなたが共通テストの古典で満点を取り,東大レベルの勝負ができるようになるまでの最強の学習法&参考書ルートを徹底解説します!
そもそも漢文は短期決戦
先ほども述べた通り,学校の古典は時間をかけすぎです。最低限必要な漢字の知識・句法を身に着けて,あとはひたすら演習で精度を高めていくのが漢文の必勝パターンです。
以下に示す「基本編」の参考書ルートを古文の「基本編」と並行して遅くとも2ヶ月以内に終え,その後は週に1回共通テスト・センター試験の過去問を演習するだけで共テ8割以上は必ず安定します。更に上の得点を目指す人は,自身の目指すレベルに合わせて「上級編」の参考書ルートにも取り組んでみましょう!
演習時に音読をすることでもかなり読めるようになります。音読で学習内容を定着させていきましょう!
漢文の参考書ルート:まずは共テ8割!基本編
まずは基本となる句形を抑えなければ漢文は読めるようになりません。そして,基本的な漢字の読み方や意味,必要最低限の背景知識まで知っておくことが重要です。それらを網羅的に学習した上で,共通テスト・センター試験の過去問を演習することが漢文学習には必須です。次の参考書ルートに取り組みましょう。
- 学研プラス 漢文ヤマのヤマ 共通テスト対応版
入試必須事項だけがまとめられた参考書とは違い,「まあまあ大事」くらいの事項もきちんと網羅されている点が最大の特徴です。他の参考書だけでは入試出題事項が網羅できていないため,演習に入ってもどんどん知らない事項が出てきてしまい,勉強自体が嫌になってしまいます。ヤマのヤマは完璧に重要事項をカバーしているので,難関大志望者であっても1冊目にベストな参考書です。講義調の解説も読みやすくオススメポイントです。
- 河合出版 ステップアップノート10 漢文句形ドリルと演習
重要句形や文法事項を演習できる基礎問題集です。句形だけでなく,簡単な読解問題も掲載されているため,共通テスト演習にスムーズに入ることができます。入試では,まとまった長さの文章を読みながら句形に準じた訳を問われたり,読解を問われたりします。この問題集では,基本的な句形の確認に加え,読解の基礎も練習できます。基本事項のまとめも掲載されているため,折に触れて知識を総復習する際にはとても役立ちます。
取り組み方
ヤマのヤマはまず1周,例文をきちんと音読しながら読み方と意味の両方を理解することを重視してください。演習ドリルが付属されていますが,こちらには書き込まず,ノートに書くか頭の中で考えるようにしてください。というのも,ヤマのヤマの知識は1周しただけでは覚えきれないため,何度か折に触れて確認したいからです。まずは2, 3周,完璧に覚えられなくてもいいので7割くらい覚えたら次に進み,数をこなすようにしましょう。
ヤマのヤマを2, 3周終えたら,ステップアップノートで演習します。基本的な句形や漢文知識はこの問題集を演習すれば十分です。
その後は,共通テスト・センター試験の過去問を週3問程度演習し,その都度不足している単語や文法を復習するようにすると良いです。日東駒専・産近甲龍レベル,共通テスト8割レベルにはこれだけで十分到達可能です。
漢文の参考書ルート:目指せ東大!上級編
共通テスト8割に到達し,GMARCH・関関同立レベル以上を目指す人は次の順番で問題集に取り組んでいくことをオススメします。
- 駿台文庫 国公立標準問題集 CanPass 古典
漢文は8題掲載されています。いずれも全国の国公立大学の過去問で,共通テストのワンランク上の問題が収録されています。文法事項等もあわせた解答解説が非常に丁寧で,採点基準も書かれているため,自分が読み取れていない箇所が明確になり,復習がしやすいです。国公立大学の過去問なので解答は記述式ですが,記述式で正しく解答する能力は私大の選択式にも生きてくるため,共通テストレベルからステップアップするためにはこの問題集がオススメです。 - KADOKAWA 鉄緑会東大古典問題集
東大の過去問を10年分,解答のポイントはもちろん背景や採点基準,豊富な解答例が掲載された東大特化型の問題集です。東大の過去問ではありますが,その豊富な解説により高い学習効果が得られるため,その他旧帝大等難関大を受験する生徒に必要な読解力,答案作成力を養う上でとても効果的な問題集なのでオススメさせていただきます。記述式の答案を完璧に作ることができれば,選択式の試験も容易に解答できます。市販の参考書では最上級に詳しくポイントを押さえた解説がなされているため,早慶以上のレベルを目指す受験生にとってはかなり学習効果の高い参考書だと思います。
取り組み方
共通テスト8割が安定してきたら,CanPass古典で国公立標準レベルの実力つけましょう。記述式の問題にきちんと解答するには,読解ができているのは当然として,何が問われているか,何を答えるべきか理解する必要があります。この能力は,選択式の問題で正しく選択肢を検討することにも役立ちます。
解答する際のポイント,解答をまとめる力が何たるかを理解するよう心がけましょう。間違った問題だけではなく,正解した問題についても吟味し,自分の考え方が正しいか理解するようにしましょう。
CanPass古典を終えたら,各大学の過去問を研究してください。旧帝・一橋・筑波等の最難関を受験する生徒は,過去問研究以外に鉄緑会の過去問集を使って最上級の実力を付けるルートもオススメです。
鉄緑会の東大過去問集は間違いなく受験参考書で最も丁寧な解説です。入試を戦う上で必須の知識,解答に至るまでの詳細なプロセス,答案作成上のポイント,答案作成上の心構え,入試に必要なすべてが解説されているため,最上級の実力を身に着ける上では必携の一冊と言えます。
まとめ
以上が基礎から東大合格レベルまで持っていける漢文の参考書ルートになります。自分のレベルに合わせ,スタートとゴールを見極めて効率的に演習していきましょう!
とはいえ,自力で進めていくのは困難が伴います。ルナアカデミーでは,生徒のレベルや学習状況を講師が確実に把握できるようにしているため,参考書ルートを最も効率的に歩めるよう徹底サポートしています。お問い合わせはこちらからどうぞ!
今回の参考書ルートのまとめは以下になります。それでは。

コメント