こんにちは,ルナです。国語の点数がイマイチ安定しない人って良くいますよね。そんで,そういった人は大抵古典の出来が悪いことが多いです。
取れる時は取れるけど,ダメな時はとことんダメ,みたいになっていませんか?最後のダメ押しで古典の点数を8割以上で安定させる方法を今日は伝授します。
この方法は僕が受験生当時に試してかなり効果がありましたし,今まで担当した生徒,インターンで行った某T県での出張授業など,いろいろな場面で実践しました。本気で取り組んでくれた生徒はいずれもかなり成果を出し,平均的には共テの古典が8割,低くても7割で安定させることができました。
なぜ受験生は古典が苦手なのか
そもそもなぜ古典が苦手になりやすいのか解説します。英語長文でも少し触れましたが,苦手になる理由を理解することで得意にする方法が見えてくるからです。
古典は,現代日本語とは文法も単語も異なる一種の外国語のようなもので,英語同様単語や文法をきちんと理解しておく必要があります。高校の古典で習う単語や文法は,高校英語のそれらと比べて圧倒的に少ない(単語数で言えば古文は英語の10%ほど)にも関わらず授業日数が少なく進度が遅いため,一度身に着けたことを反復できず,学習したそばからすぐ忘れてしまうのです。つまり,古典は学習事項と読む文章が少ないために反復学習がなされず,学校の授業だけでは結局何も覚えられないということです。これが古典の実力が付きにくい理由です。
これを逆手にとれば古典は簡単に伸びます。短期集中で文法や単語を一気に詰め込み,それらの知識を総動員して演習を高頻度で行うのです。ちなみに,これはどの科目にも通用する基本的な考え方です。インプットとアウトプットを同時に高頻度で行うことが実力の養成にかなり重要です。
たった1週間で共テ古典を8割安定させる勉強法
先述の通り,高校で習う古典は単語も文法も量が少ないです。1週間もあれば古文漢文両方の点数を底上げすることは容易です。冬休みを利用して古文漢文合わせて1日7時間(最低1日4時間)を取る古典ウィークを作り,以下の方法を実践すれば古典の点数を8割以上で安定させることができるはずです。古文漢文それぞれにわけて説明します。
※1日7時間(古漢それぞれ3.5時間ずつ)取る前提で考えているので,それ以下の場合は80%が安定しない可能性があります。
1週間攻略 古文編
1週間の内訳は
最初の2日・・・単語,文法
中間の3日・・・多読
最後の2日・・・演習
となっています。1日あたり3時間程度です。
古文は単語帳すべてをやる必要はなく,「最重要語」「重要語」のセクションだけで十分です。多くの単語帳でこれらのカテゴリに分けられるものは,200単語前後であり,これらの意味が分かればある程度文章は読めます。200単語というのは実際そこまで多くはなく,2日もあれば全部覚えられます。文法事項も,全部は覚えなくて結構です。助動詞,係り結び,敬語の3事項が分かればOKです。また,単語や文法は完璧に覚えてなくても大丈夫です。文章を読んでいく中で理解すれば問題ありません。
これらを2日かけて覚えたら,3日で竹取物語や宇治拾遺物語,今昔物語集など,比較的難易度の低いもの(オススメは竹取物語全文。持っていなければ古文の教科書に書いてある文章でOK)を片っ端から音読して大意を取る練習をしていきます。意味が取れているかどうかは和訳を参照してください。重要なのは,大量の文章をしっかり声に出して読んで,品詞分解などをせず,大意を取ってその情景を理解することです。先述の通り,高校の授業や日ごろの演習だけでは読んでいる文章量が少なすぎます。英語は多読するのに古典は多読しないなんて意味が分かりません。同じ文字を使っているだけで単語や文法は現代語とは別物ですから,まずは圧倒的な多読で大意をスムーズに取れるようにしましょう。
竹取物語1冊相当の量(教科書に載っている古文全部と同じか少し多いくらいです)を全て音読し,大意がつかめたら残りの2日間でセンター試験の過去問などを利用して演習をしていきます。なお,この演習時も解き終わったらきちんと音読し,分からない単語などをまとめるようにしましょう。演習に入る時点では,知識や読解力の精度はまだ最低限しかないため,精度を上げていくイメージです。2日間で最低でも4回分は解きたいですね。
1週間攻略 漢文編
一週間の内訳は
最初の1日・・・基本例文の白文を写す
中間の3日・・・各句形を暗記する
最後の3日・・・演習
となっています。古文同様,1日3時間程度を想定しています。
漢文は句形(置き字,再読文字,疑問,反語,使役・・・)さえ押さえればかなり安定します。重要漢字や単語の意味は,読んでいく中で覚えていけば十分間に合います。よって,基本句形の暗記→演習で不足分を補うという方針になります。
参考書はなんでもいい(オススメは「漢文ヤマのヤマ」です。一番オススメの参考書はもう絶版になっていました…。)ので,基本句形が全て載っているものを1冊用意し,例文を全てルーズリーフに写経します。例文に返り点やフリガナが振ってあるかと思いますが,全て無視して白文で写してください。この際,なんとなくでいいので訳や読み方を確認します。
全句形の例文写経が終わったら,3日間かけてそれらの白文を見ながら正確に書き下し(音読で可),訳を取れるようにします。ここは単語を覚える時のようにひたすら暗記です。反復あるのみです。何度も音読し,何度も間違えて覚えましょう。全て一気にやるのは無理ですから,1章ごとに音読→訳チェックのテストをしましょう。多少伸びて1日多くかかっても問題ないので,気楽にやってください。
残りの期間で過去問演習です。古文と同様,演習後は音読をして大意を掴んでください。この際に,基本句形を意識することでそれらが身に付いていきます。重要な感じの意味や句形など,知らないものがあればきちんとまとめておきましょう。
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